投資競馬を実践していく上で、抑えておくべき競馬の基礎データを紹介していこう。

単勝人気別データ

単勝人気別の出現率・連対率・複勝率・単勝平均配当・単勝回収率を紹介しよう。

このデータは、2022年から2023年3月26日までのデータだ(1着同着レースは省いてある)。

まず注目すべきなのは、人気が下がるほど出現率が下がっていくという点だろう。
もし人気順と出現率に何ら関係が無かったら、これを活用して投資をすることは出来ない。
しかし現実は表のとおりなので、単勝人気は非常に有用な情報であることが分かる。

次に注目してほしいのが単回収率だ。
回収率というのは、その馬をずっと買い続けた場合に、払戻金額が投資金に対して何%になるかを示す。
つまり、100を超えれば儲かるし、100未満ならトータルでマイナスになることを意味する。単勝1番人気は81%なので、その単勝を買い続けた場合、投資金の81%しか回収できない。
ここで見てほしいのが、単勝下位人気の回収率だ。ほとんどが70%以下で、投資効率が非常に悪いことが分かる。それに対して、単勝上位人気は70%超がほとんどだ。投資競馬で狙うなら、上位人気馬を狙うのが良い。

単勝1番人気 オッズ別出現率

先ほどのデータから、単勝上位人気ほど出現率が高くなることが分かった。
では次に紹介するデータで、単勝1番人気のオッズ別に、単勝1番人気の出現率がどのように変わっていくかをご覧いただきたい。

このデータは、2009年3月からの約14年間のデータだ。

単勝オッズが1.1倍という超鉄板馬は、76.1%の確率で1着になることが分かる。
大体単勝1番人気は3.9倍以下であることが多いが、1.1倍から3.9倍までの出現率を順に見ていくと、オッズが高くなると出現率がなだらかに下がっていくことが分かる。

このことから何が分かるかというと、オッズは出現率と比例しているということ。
競馬ファンの予想の結果がオッズなので、ある意味では、それらの予想方法は間違っているとは言えない。

しかし、言いたいことはそうではなく、オッズは投資競馬をする上で有益な情報になりうるということ。これほどまでに正確に馬の強さを示す指標は、オッズ以外にありえないだろう。

枠連人気別データ

では次に、枠番連勝の人気別データを紹介しよう。

単勝の人気別出現率に続いて、枠連の場合も人気が落ちれば出現率が落ちていくのは注目すべきところ。

そして、この表は15番人気までの出現率表となっているが、これらを全て合計すれば出現率は約90%になる。つまり、高配当狙いの馬券は90%の確率で外れるということだ。したがって、単勝と同様、投資対象は上位人気に狙いを定めると良い。

また、この表を見ると、回収率が最も良い枠連12番人気の87.9%に目が行ってしまうだろう。もちろん、控除率は25%であることを考慮すれば、非常に優秀な数値であることは間違いない。しかし、投資対象として優秀かどうかは、残念ながらそうとは言えない。

その理由は、出現率の低さにある。
出現率2.6%というのは、100レースで2.6回しか出現しないということ。もちろん、これは平均であるから、200レース連続で出現しないなんてこともザラにある。このような不安定さでは、投資対象にはなり得ないのだ。

馬連人気別データ

続いて、馬連人気別データを見ていただこう。

こちらについては、特に説明不要だろう。強いて言えば、上位人気の回収率が、枠連に比べて低めに出ている点だろう。

枠番データ

では少し視点を変えて、枠番に着目したデータを公開しよう。競馬ファンの間では、出目というものに注目している人も少なくない。実は、過去のデータを分析すれば、出目も非常に有用なデータになりうることが分かってきた。

ではまず、16頭立てのレースについて枠番別の連対率を見ていただこう。このデータは、当校が保有する16頭立ての全データ16000レースの統計データだ。

16頭立てということは、各枠に2頭ずつ入っているわけで、全ての枠で平等ということになる。
その結果、全て枠番の連対率はほぼ同じになることが分かる。

しかし、毎日競馬を見ている人はわかると思うが、日によって頻出する出目があれば、1度も出ない出目も存在するのが事実だ。
つまり、枠番の出現傾向には一定のリズムがあることが分かる。それを掴むことが出来れば、投資競馬のなかに組み入れることが出来る。