定額投資
定額投資とは
定額投資は、一定の金額(例えば100円)で馬券を買い続け、トータル収支をプラスに持っていく投資法だ。
この投資法は追い上げ投資とは異なり、基本的に資金マネジメント理論は不要だ。その点では取っつきやすい投資法と言えるが、実は難易度は高めだ。
では中身を解説する前に、回収率という概念を説明していく。
回収率とは
定額投資をする上で、欠かせないのが回収率だ。

この表は、単勝人気別の出現率や回収率をまとめた表だ。
表の右側に「単回収率」というものがある。
単勝1番人気は81%という数値になっているが、「毎レース定額で単勝1番人気を買い続けた場合、払戻金は投資金に対して何%になるか」を示している。
つまり、81%ということは、仮に単勝1番人気を買い続けて、累積投資金が10000円になったとき、払戻金の合計は、おおよそ8100円にしかならないことを意味している。
従って、回収率が100%を下回っている馬券を買い続けると、トータル収支はマイナスになることを示しているのだ。
回収率100%超の馬券を狙う
定額投資では、過去のデータを収集し、回収率100%超の馬券を狙うことになる。
しかし、闇雲に回収率が100%を超えている馬券を狙えば良いかというと、そうではない。
例えば、以下のような2つの馬券があったとする。
馬券A
的中率50% 回収率120%
馬券B
的中率3% 回収率250%
このとき、どちらを狙うのが正解であろうか。
回収率だけに注目すると、馬券Bを狙うことが正解となるが、問題は的中率だ。
馬券Bは的中率が3%しかない。100レースで、たった3回しか出現しない計算になる。もちろんこれは平均だから、100レースで1回も出現しないなんてことはザラにあるのだ。
こうなると、いくら定額投資とはいえ、気になるのは資金が底を尽きる“パンク”だ。
定期的に出現する馬券でないと、資金が回っていかないため、投資することすら出来なくなる。
つまり、このケースでは馬券Aを狙うのが正解だ。
1レースいくら使うのか
定額投資法は、回収率100%超の馬券を狙いつつ、的中率もそこそこ必要な投資法で、なかなか難易度が高いのが事実。
しかし、それ以上に難しいのが「1レースあたりいくら賭けるべきなのか?」という点だ。
資金が10万円しかないのに、1レースあたり1万円使ってしまったら、10連敗すると資金がパンクしてしまう。よって、1レースいくら賭けるかが非常に重要なのだ。
本校では、確率論を用いて、いくら賭けるべきか?の答えを導き出したので、以下のページをご覧いただきたい。