追い上げ投資

追い上げ投資とは

追い上げ投資は、的中するまで馬券を買い続け、一度の的中でトータル収支をプラスに持っていく投資法だ。

この投資法を実践するには、資金マネジメント法を使いこなす必要がある。とはいっても、投資競馬の基礎的な理論の１つで、内容としては初心者向きといえる。

理論的には必ず儲けることができる方法論で、非常に優秀だが、デメリットもあるので、そこをしっかり理解した上で実践することが求められる。

追い上げ投資の考え方

追い上げ投資では、競馬というものを次のように考えている。

• 競馬は当たらないという前提に立つ
• 外れた時は少ない投資金を賭け、当たった時は多くの投資金を賭けていれば、払戻金は多くなるので、トータルでプラス収支になるはずだ

この２つの考え方を元に、組み立てられた投資理論だ。これらを踏まえて、次に進んでいただきたい。

的中するまで買い続ける

競馬は当たらないと考えるのだから、コツコツ当てて利益を積み重ねるという考え方は捨てる。

ではどうするか。

当たったときに、今までの損失金を取り返した上で、利益を計上することが出来れば儲けることができる。

例えば、第１レースから「単勝１番人気」を的中するまで買い続ければ、１回は的中するだろう（追い上げ投資では、単勝１番人気を狙うのはオススメしないが）。

その１回の的中で必ず儲かるように資金を配分すれば、競馬で勝つことが出来るはずだ。

的中したら必ず儲かる仕組み

では、１回の的中で必ず儲けるにはどうすれば良いのか。

例えば、外れたときには少ない投資金を賭け、当たったときに多くの投資金を賭けていれば、損失金は少なく済むし、払戻金は多くなる。つまり、トータルで利益を計上することが出来るはずだ。

そして、１回的中したらその日の投資は終了する。それを繰り返せば、毎日利益を計上することが可能だ。

そんなのことが可能なのか。

それを実現するのが、資金マネジメント理論だ。

資金マネジメント

追い上げ投資で使う資金マネジメント理論は、主に２つだ。

• １点買い用の馬法の方程式
• 多点買い用のメビウスの方程式

この２つを買い目の点数に応じて使い分けていく。
これら資金マメジメント法の詳細は本校のサイト内をご覧いただきたいが、これらを使用すれば、「外れた時は少ない投資金を賭け、当たった時は多くの投資金を賭けていれば、払戻金は多くなるので、トータルでプラス収支になるはずだ」ということを実現することが出来る。

具体例で追い上げ投資を体感

それでは、追い上げ投資の概要が分かったところで、具体例をご覧に入れよう。
では、今回の例を見ていただく前に、前提条件は以下のとおりとする。

馬法の方程式は、以下のような式である。

この式を使って、毎レースの投資金を算出すれば、的中した時点で必ずトータル収支をプラスにすることが出来る。

では実践していこう。
題材は、２０２３年４月２日の阪神競馬である。

・第１レース
・損失金は３０００円
・オッズは４．０倍
これらの情報を、馬法の方程式に当てはめてみる。

投資金＝３０００×１．６÷（４．０－１）
投資金＝１６００円

したがって、単勝２番人気に１６００円を投資することになる。
結果はハズレだったので、損失金は４６００円になった。

・第２レース
・損失金は４６００円
・オッズは３．２倍

投資金＝４６００×１．６÷（３．２ー１）
投資金＝３３４５．４５４５・・・

このように１０円以下の単位が出ることがある。その場合は、１０円以下を切り上げるのが基本だ。
従って、投資金は３４００円となる。
結果はハズレだったので、損失金は８０００円になった。
　

・第３レース
・損失金は８０００円
・オッズは２．９倍

投資金＝８０００×１．６÷（２．９ー１）
投資金≒６８００円

結果はハズレだったので、損失金は１４８００円になった。

・第４レース
・損失金は１０８００円
・オッズは４．４倍

投資金＝１０８００×１．６÷（４．４ー１）
投資金≒５１００円

結果は的中。
払戻金は２２４４０円となる。
的中したので、今日はここで終了である。

さて、ここまでの投資結果をまとめよう。

的中したのは第４レースの１回だけだったが、見事に今までの損失金を全て回収し、利益を計上することが出来た。これが、馬法の方程式の威力であり、追い上げ投資なのである。

補足

ここまで、追い上げ投資について解説してきたが、大切なことを説明していないので補足しておく。

まず１つ目は、買う馬券はデータに基づいて選出して欲しいということ。

先ほどの具体例では、単勝２番人気を対象に追い上げ投資を行ったが、実は何の根拠もない。
実践では、しっかりとした理論に基づいて投資対象馬券を選定してほしい。

２つ目は、外れ続けた場合に、尋常ではない損失金を抱えてしまうということ。
先ほどの例では、第４レースで的中したが、外れた場合は損失金が１８９００円になってしまう。これが第１２レースまでハズレ続けた場合、損失金は膨大な金額になってしまうだろう。そうなると最悪パンクという恐れも出てくる。

あくまでも理論上は必ず儲かる。それは、湯水のごとく資金を用意できる場合の話なので、実践となると変わってくるので注意が必要だ。

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