全馬券投資

全馬券投資とは

全馬券投資は、名前のとおり発売されている全ての馬券を購入し、利益を計上していく投資法のことだ。例えば、単勝全馬券投資なら全ての単勝馬券を買うことを意味する。

全馬券投資法の最大の特徴は、的中率が１００％だということ。

この投資法が開発されるまでの投資競馬は、的中しやすい馬券を探し出し、それに資金マネジメントを施して利益計上を図っていた。つまり、ターゲットとなる馬券の選出と資金運用の２つを考えなければいけなかった。しかし、全馬券投資法は資金運用についてのみ考えれば良いため、投資対象馬券の選出について考える必要がないのだ。

ならば、全馬券投資法は簡単なのか。

実は、非常にテクニックが必要な高度な投資理論なのだ。

控除率の壁

単勝全馬券を購入する時のことを考えよう。このとき、どれが的中しても同じような払戻金を得られるように、資金マネジメントをしたいとする。

具体的に考えるため、２０２３年４月２３日のマイラーズカップを例にあげよう。合成オッズを使った資金マネジメント法を使って資金配分をしてみよう。

合成オッズ

投資予算を１０万円に設定し、資金マネジメントをしてみた（１０円単位切り上げの関係で、若干予算オーバーしている）。ご覧のとおり、どの買い目が的中してもマイナスになってしまう。これはもちろん、控除率が存在しているからだ。

この控除率という存在が非常に厄介で、全馬券投資をする上で、この問題はずっと付きまとう。

では、この控除率を破壊し、全馬券投資で利益を計上する方法はあるのか。その代表的な方法を紹介していこう。

方法① 利益計上馬券と保険馬券に分ける

１つ目が、利益計上馬券と保険馬券に分ける方法だ。

全馬券投資をする場合、先の例でも分かるように、どれが的中しても利益を計上できるような資金マネジメントは絶対に出来ない。それならば、全馬券を「利益計上をするための馬券」と「投資金の５０％程度を回収するための馬券」に分けてしまうのだ。

先ほどのマイラーズカップの例で考えてみよう。

• 利益計上馬券を単勝２～４番人気
• 保険馬券はそれ以外の単勝人気
• 保険馬券が的中したときは、投資金の５０％を回収する

このような設定で考えたとき、以下のような資金配分になる。

単勝２～４番人気が的中すれば利益を計上できるし、それ以外が的中したら投資予算１０万円の５０％、つまり５万円を回収できるように設定されていることが分かるだろう。

このような方法は「オールアンドモア」と呼ばれている。詳細は以下のページを見ていただきたい。

全馬券投資法「オールアンドモア」

方法② 全馬券を分割し追い上げ投資をする

２つ目は、全馬券投資と追い上げ投資を融合させる方法だ。

全馬券投資の欠点は、買い目が多すぎて資金マネジメント法が使えないということだ。資金マネジメント法が使えれば、どれが的中しても利益を計上することが出来る。

ではどうするか。

買い目が多すぎるのであれば、全馬券をいくつかに分割してしまえば良い。

さきほどのマイラーズカップの例でいえば、次のように、全馬券を３分割する。

このように３つのブロックに分けてしまう。
そして、各ブロック内で資金配分を組んでしまうのだ。

こうすることで、どれかのブロックは的中し、そのブロック内で利益を計上することが可能になる。

もちろん、その他のブロックは損失金を抱えることになるから、そのブロック内で追い上げ投資を行えば、的中した時点でそのブロックの損失金は消滅する。これを繰り返していくうちに、不思議なことに利益を計上することが出来るのだ。

詳しくは、以下のページで紹介している。

スライド式全馬券投資法

全馬券投資についてのページ