スライド式全馬券投資法

全馬券投資法の中でも基本中の基本である「スライド式全馬券投資法」を紹介していこう。

なお全馬券投資法については、次のページをご覧いただきたい。

全馬券投資

スライド式全馬券投資とは？

スライド式全馬券投資とは、スライドマネジメント法を用いて全馬券を購入していく方法のことだ。概要を述べると

• 全馬券をいくつかのブロックに分ける
• ブロック単位で利益や損失金を計算する
• 損失金は、各ブロックにスライドしていく

では、次章から詳しく解説していこう。

全馬券をブロック分けする

今回は単勝で全馬券を購入することを前提に話を進めていく。今回は分かりやすくするため、１６頭立てだと仮定しよう。ではまず、単勝を以下の４ブロックに分ける。

• ブロックＡ
  単勝１番人気、単勝１５番人気、単勝１６番人気
• ブロックＢ
  単勝２番人気、単勝１３番人気、単勝１４番人気
• ブロックＣ
  単勝３番人気、単勝１０番人気～１２番人気
• ブロックＤ
  単勝４番人気～９番人気

投資１レース目の資金マネジメント

投資１レース目は、以下のように資金を配分する。

単勝１番人気と２番人気は２００円、それ以外は１００円を投資する。

さて、全馬券を購入しているわけだから、必ずどこかのブロックは的中するが、仮に単勝６番人気が出現したと仮定しよう。
このとき、収支はブロック単位で考えるから、収支は以下のようになる。

ご覧のように、Ａ～Ｃブロックは損失金が回収し、Ｄブロックは利益を計上していることが分かる。

このとき、Dブロックの利益はそのままプールしておく。

投資２レース目以降の資金マネジメント

では、次のレースはどう資金マネジメントを行っていくか。ここがこの投資法の肝だ。

まず、各ブロックを隣のブロックにスライドさせる。

Ａブロック→Ｂブロック
Ｂブロック→Ｃブロック
Ｃブロック→Ｄブロック
Ｄブロック→Ａブロック

つまり、以下のようになる。

ブロック内の買い目が、１つずれていることが分かるだろう。

このとき、重要なポイントがあって、それは各ブロックの収支は動かさず固定しておくという点だ。つまり、以下のようになる。

各ブロック内の買い目は変わっているが、収支はブロックに固定したままにする。
Dブロックは利益を計上しているので、抱えた損失金は「０円」として考える。

では、続いて各ブロックの投資金を算出していく。利益を計上したブロックと、損失金を抱えたブロックで分けて考えよう。

まず利益を計上したブロックについては、前章「投資１レース目の資金マネジメント」で紹介した通りの資金マネジメントを行う。今回はＤブロックが利益を計上しているので、Dブロックは全て１００円で投資することになる。

損失金を抱えたブロックは、各ブロック内で新メビウスの方程式などを用いて資金マネジメントを行う。

新メビウスの方程式

投資２レース目以降の結果

さて、このレースで仮に、単勝１４番人気が勝ったとしよう。

Ｃブロックでは、投資１レース目の損失も含めて、８８４０円の利益を計上している。よく見ると、ＡＢＤブロックの損失金を合計しても利益を計上しているため、全ブロックのトータル収支もプラス（＋５１４０円）になっていることが分かる。
つまり、投資１レース目にプールした利益９４０円と合わせて、６０８０円の利益を計上することに成功したことになる。トータルでプラスになったので、次のレースの投資金は「投資１レース目」に戻って算出する。

では続いて、このレースで単勝２番人気が勝ったと仮定しよう。つまり、収支は以下のようになる。

ブロックＣは、１レース目の損失金を含めて、１１２０円の利益を計上したことが分かる。この利益はプールしておく。
他のブロックでは損失金を抱えているので、先ほどと同じように、ブロックの損失金を固定したまま、買い目のみをスライドさせる。そして各ブロック内で新メビウスの方程式などで資金マネジメントを行うのだ。

この操作を繰り返すうちに、トータル収支がプラスになる瞬間がやってくるので、次のレースから投資１レース目に戻り運用を開始する。

このように、非常に技巧的で、高度なテクニックが必要なのが全馬券投資法なのだ。

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