定額投資の資金運用法
定額投資をする上で重要なのは、的中率を把握することと、1レースあたりいくら使うべきなのかを知ることだ。
1レースあたりいくら投資すべきか
定額投資をする上で、1レースあたりいくら投資するべきかは最重要テーマと言って良い。これを間違ってしまうと、投資する資金がなくなる(いわゆるパンク)のリスクが高くなってしまうからだ。
ではそのリスクを例を挙げながら解説しよう。
例えば、この表は「阪神競馬 第1レース ダート戦」という条件で行われたレースのデータだ。
回収率100%を超えている馬券として、単勝7番人気を取り上げよう。
例えば、予算は10万円で1レース1万円使うとしよう。
このとき、単勝7番人気の出現率は4.5%だから、約20レースに1回出現する計算になる。このことから、1レース1万円を使ってしまうと、10レース目で資金が底を尽きてしまう計算になるので、パンクする可能性が高くなるわけだ。
資金運用テクニックを公開!
先の例を見ると、1レースあたりいくら使うかは、的中率を元に算出する必要があることが分かるだろう。では、この場合、いくら使うのが適切なのだろうか?
問題
競馬に使える資金が10万円あるとして、この条件で単勝7番人気を買い続けるとする。このとき、1レースいくら賭けるのが適切だろうか?
この問題を考える上で重要になるのは、単勝7番人気が最大で何連敗する可能性があるか?だ。
例えば最大で20連敗しかしないのであれば、資金を20等分すれば、手持ちの資金がなくなることは絶対にないからだ。
では、出現率4.5%の馬券は、最大で何連敗するのか?
連敗確率を算出する
出現率4.5%の馬券が出現しない確率は分かるだろう。もちろん、95.5%である。
では、2連敗する確率はどうだろうか?実は、95.5%×95.5%で算出することが出来る。
2連敗する確率
95.5%×95.5%
≒91.2%
では、3連敗する確率はどうだろうか。これも同じ方法で算出でき、95.5%を3回掛ければ良い。
3連敗する確率
95.5%×95.5%×95.5%
≒87%
つまり、●連敗する確率は以下のように算出できる。
●連敗する確率
超簡単である。
4連敗する確率は、不的中率95.5%を4回掛ければ良いのだ。
連敗予測値を算出する
さて、連敗確率の算出方法が分かったところで、果たして出現率4.5%の馬券は、最大で何連敗するのか?を考えていこう。
この表は、30連敗までの確率をまとめた表だ。
これを見る限り、30連敗する確率は25%だから普通にありえそうな数値だ。さらに先を見ていこう。
31連敗から90連敗までをまとめた表だ。
ここまでくると、さすがに低確率になっており、90連敗する確率は1.5%だ。さらに先を見てみよう。
ここで注目して欲しいのは、初めて1%を下回ったところだ。この表では101連敗の箇所になる。
さすがに、1%未満の確率は「ほとんどない」と考えて良いだろう。
つまり、この単勝7番人気は101連敗まですることを考えておけば、かなり安全だ。
従って「出現率4.5%の馬券は、最大で何連敗するのか?」という問いは、101連敗だということになる。
1レースあたりいくら使うのか
では最初の問題に戻ろう。
問題
競馬に使える資金が10万円あるとして、この条件で単勝7番人気を買い続けるとする。このとき、1レースいくら賭けるのが適切だろうか?
ここまで来たら、もう簡単だ。
この単勝7番人気は101連敗する可能性までは考慮する必要があるから、1レースあたりに使う金額はこうなる。
10万÷101
≒990
=900
10円未満は切り捨てて、1レースあたり900円使えば、パンクのリスクは非常に少なくなる。
このように、確率論に基づいて資金を運用することが必要