オッズを解析することで、レースの傾向を掴むことが出来るし、さら踏み込めば出現率が大幅にアップする馬券を抽出することも可能だ。ここでは、オッズ分析の代表例を紹介する。
単勝1番人気と単勝2番人気の関係
単勝オッズを確認すると、真っ先に目に入ってくるのは単勝1番人気と単勝2番人気のオッズだ。この2頭のオッズを分析することで、何が分かるのか。データを紹介しつつ、その重要性を説明していこう。
まず紹介するのは、単勝1番人気と単勝2番人気のオッズ差のデータだ。
オッズ差は単勝2番人気-単勝1番人気で定義する。例えば、単勝1番人気が2.5倍、単勝2番人気が4.8倍であれば、オッズ差は2.3倍となる。

まず表の見方を説明すると、オッズ差と書かれているのが、単勝2番人気-単勝1番人気を計算した数値。単①は単勝1番人気の出現率、同じく単②は単勝2番人気の出現率を示している。オッズ差が「0」というのは、単勝1番人気と単勝2番人気のオッズが同じであることを意味している。
表を見ると、オッズ差が大きくなるほど単勝1番人気の出現率は上昇していくことが分かる。特に、オッズ差が3.5倍以上のときは、出現率は40%を超えてくる。さらにオッズ差が5.0倍以上になると、多少バラツキはあるものの、出現率は50%を超えてくる。つまり、オッズ差が開けば開くほど、単勝1番人気の信頼度が高くなることを意味する。