最低人気馬のオッズがレースに与える影響は?
単勝オッズを分析するのが投資競馬の基本だが、その際分析するのは主に「単勝1番人気や2番人気などの上位人気馬」だ。誰も最低人気馬のオッズには着目していないが、それがレース傾向にどのような影響を与えるのか研究していく。なお、今回分析するのは18頭立てのレース限定だ。
18番人気の単勝オッズ
まず、単勝18番人気の平均オッズはご存じだろうか。2009年からのデータによると、平均値は351.7倍を示している。当然のことながら、ほとんどのレースで単勝万馬券であり、もちろん複勝圏内に絡むだけで3連単は特大馬券となる。
そして単勝18番人気のオッズが最も低かったレースは、2010年7月18日 新潟競馬で行われたアイビスサマーダッシュGⅢで、なんと50.9倍だった。
このようなオッズでは、何が来るのか全く分からないといっても過言ではないだろう。なお、この単勝18番人気馬は16着に終わったが、単勝1番人気が完走18着という不名誉な記録を残している。
逆に単勝18番人気のオッズが最も高かったレースは999.9倍だ(表記上、1000倍以上は999.9倍としか表示されないのかもしれないが)。2009年以降で3レース存在する。最近あったのは、2024年5月5日 東京競馬 第4レースだ。
この18番人気馬、意外にも好走して13着でゴールインしている。
オッズ別データ
さて、豆知識はここら辺にしておいて、単勝18番人気のオッズ別に「各単勝人気馬の出現状況」を確認していこう。
単勝18番人気が100倍未満
統計母数が少ないのでやや乱れた数値になっているが、単勝1番人気の信頼度が極めて低く、上位人気馬はほぼ拮抗していると言って良いだろう。
単勝18番人気が100倍以上200倍未満
単勝1番人気の出現率が低く、単勝回収率は71%で非常に投資効率が悪い。一方で単勝2番人気が健闘している。単勝4~7番人気は、ほぼ同じような信頼度になっており、つまり単勝7番人気の投資効率が良い。
単勝18番人気が200倍以上300倍未満
ここでも単勝7番人気の投資効率が良く、単勝回収率は109.9%もある。
単勝18番人気が300倍以上400倍未満
単勝1番人気の単勝回収率が極めて悪い一方で、単勝6~8番人気の中位人気馬が軒並み90%以上。
単勝18番人気が400倍以上500倍未満
単勝1番人気の複勝率が60%を超えており、単勝2番人気も50%を超えている。2強ムードのような様相を呈し始めている。中位人気馬は単勝回収率を落としている。
単勝18番人気が500倍以上600倍未満
単勝1~2番人気の安定度が目立つようになってきたが、単勝5番人気の単勝回収率が100%超え。
単勝18番人気が600倍以上
単勝1番人気が極めて強く、出現率は40%に迫ろうという数値。にも関わらず、単勝1番人気の平均配当が232円で高めの数値を付けており、その分単勝回収率が高く90%超え。しかし狙いたいのは単勝4番人気か。
傾向がハッキリと出ている
単勝18番人気のオッズ別にデータを分析してみたが、なかなか面白い傾向が見て取れた。
単勝1番人気の信頼度が「単勝18番人気のオッズ」で全く違うのは面白い傾向だし、単勝回収率が100%を超えている馬券も複数発見することが出来た。
今週から最低人気馬に注目して、馬券戦略を組み立ててみてはいかがだろうか?