出現周期を読む「カウント法」とは?
投資競馬の基本である「カウント法」について学んでいこう。
単勝人気別の出現率
突然だが、単勝人気別の出現率はご存じだろうか。単勝1番人気の出現率は32.3%。この数値は2009年から2023年7月に至るまでの全レースの平均値だ。
つまり、単勝1番人気は約3~4レースに1回の割合で勝つことを意味している。1日12レースだから、1日で約3.8回勝つことになる。しかし、もちろん毎開催日に「約3.8回」勝つわけではない。
下表は2023年6月24日~7月9日に至るまでの、単勝1~5番人気の出現回数を表にしたものだ。2023年6月24日の阪神競馬では、単勝1番人気が2回出現していることを示している。
単勝1番人気が3~4回出現している開催もあるが、1回しか出現していない開催や、6回も出現している開催があることが分かる。つまり、約3.8回というのはあくまでも平均値であって、これを投資に活用するのは難しいということだ。
確率は収束する
しかし、次のように解釈することも出来る。
“単勝1番人気が1回しか出現していない日があった時、平均値「約3.8回」に収束するためには、単勝1番人気が6回出現する日がなくてはいけないはずだ”
たしかに理論的にはその通りで、この考えはあながち間違いではない。つまり、直近のレース結果というものは、翌日以降のレース結果に影響を及ぼしていると考えることが出来る。
しかし、確率論を少しかじったことがある人ならば、次のように反論するかもしれない。
“競馬は独立事象だから、直近のレース結果がどうであれ、翌日以降の結果に一切影響は及ぼさない”
この主張は確か間違ってはいないし理論的にも反論はしない(詳しくは「確率 独立事象」なんかで検索すると出てくるので、興味があれば参照されたい)。
しかし、競馬の過去のデータを紐解いていくと、そうとは言い切れない結果が出ているのだ。
カウント法とは
「前日のレース結果をもとに、今日のレース結果を推測できる」という仮定のもとに生まれたのがカウント法と呼ばれる理論だ。
もっと具体的に説明すると、例えば以下のような方法論だ。
“前日に単勝1番人気が5回出ていたら、翌日は単勝〇番人気が出やすい”
このように、前日の単勝人気などの出現回数をカウントし、翌日の狙い目をピックアップする方法をカウント法と呼んでいる。
カウント法基礎データ
では、さっそくだがカウント法の基礎データを紹介しよう。
前日に単勝1番人気が3回、単勝2番人気が2回出現した日の翌日に
- 第1レースで単勝1番人気が出現する確率は41%
- 第6レースで単勝1番人気が出現する確率は30.1%
- 第12レースで単勝1番人気が出現する確率は20.2%
こんな具合だ。カウント法の威力が分かっただろうか?
次回からは、カウント法のデータを紹介していく。
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