単勝1番人気の研究~基礎編1~

競馬をする上で重要になるのは単勝1番人気の取捨選択だ。どのようなケースで単勝1番人気は買うべきで、どのようなときに消すべきなのかを徹底的に研究していこう。

基礎データ

では最初に、単勝1番人気の平均出現率・連対率・複勝率をご覧いただこう。下表は2009年3月から024年3月3日までの全レースのデータだ。

単勝1番人気の出現率(1着率)は32.3%で、1日12レースで3.8回出現する計算になる。2着率、3着率は徐々に低下しており、馬券に絡む時は1着になることが多いのが特徴の1つだ。連対率は51.2%で1日の半分以上のレースで連絡みしている計算だ。下手に新聞を見て予想するくらいなら、単勝1番人気を軸にして買えば半分以上は的中する計算になるのだ。複勝率はさらに上昇して63.8%は、1日に7.6R馬券に絡んでくることを意味する。3連複にはほとんどのレースで絡んできているのだ。

続いて平均配当をご覧いただこう。単勝1番人気が勝った場合の単勝配当は241円、馬券に絡んできた場合の複勝配当は131円だ。

出走頭数別データ

続いては、出走頭数別の単勝1番人気のデータをご覧いただこう。

想像の通り、出走頭数が増えるほど出現率などは低下していく。8頭立てでは出現率41.8%だが、18頭立てでは28.3%しかなく、同じ単勝1番人気でも信頼度は雲泥の差がある。

しかし、その分平均配当は上昇しているため、単勝回収率に大きな差はないのが現実だ。さすがに15頭立て以上のレースでは単勝回収率は大きく低下するが、14頭立て以下のレースではほぼ同じだ。

なお7頭立て以下のレースでは複勝回収率は表示していない。

単勝1番人気のオッズ別データ

これは単勝1番人気のオッズ別の出現率データだ。

単勝オッズが小さいほど単勝1番人気の信頼度は高くなるのが分かる。オッズが1倍台の場合は出現率は概ね40%を超えており、オッズが2倍台の場合は30%前後といったところだ。一方でオッズが4倍台にまで高くなると出現率は15%前後になっている。