紫苑Sは連対率91%の二者択一レース?

2023年9月9日に中山競馬場で行われる紫苑Sについてのデータを分析していく。なお、ページ内のデータ表の見方は、以下のページをご覧いただきたい。

基礎データ解析

データ抽出条件

  • 中山競馬場
  • 芝2000m
  • 18頭立て

2009年以降で上記の条件を満たすレースを抽出した結果、123レースが該当した。では単勝人気別出現率表をご覧いただこう。

単勝1番人気は18頭立ての平均値よりもやや高めだ。特に連対率と複勝率が優秀で、平均値を5%程度上回っている。次に優秀なのは単勝3番人気で、複勝率45.5%は平均値を10%上回り、単勝2番人気と同じ数値を示している。その単勝2番人気も出現率は優秀で、単勝回収率は95.9%にも上る。

なお18頭立ての参考データは以下のページに記載している。

直近データ解析

2022年4月以降、直近15レースの結果表は以下のとおりだ。先ほどの単勝人気別出現率表からは読み取れない情報を得ることが出来る。

上位人気馬で勢いを感じるのは単勝5番人気だ。直近15レースで6連対で、それは単勝1番人気に並ぶ数値となっている。連対馬に注目すると、単勝8番人気以内の馬でほとんどのレースが決着しており、馬連で無謀な穴狙いは避けるべきだろう。

しかし、複勝圏内となると単勝11番人気あたりまで注意しておく必要があるが、単勝オッズが100倍以上の馬が絡んできたことはなく、やはり無謀な穴狙いは避けるべきだろう。

単勝1番人気について探究する

先ほどの「データ抽出条件」に単勝1番人気のオッズを加味して分析していこう。

単勝1番人気が1倍台の場合

さすがに単勝1番人気の出現率・連対率・複勝率は高くなっており、信頼の軸として狙っていきたい。相手候補に入れたいのは単勝5番人気で、複勝回収率は113.7%だ。

単勝1番人気が2倍台の場合

18頭立てということを考慮すると、単勝1番人気の信頼度はやや高めか。単勝回収率は86%、複勝回収率は91%は、オッズの割に信頼度が高いことを意味している。単勝6番人気や8番人気の単勝回収率は高めに出ているが、出現率が低いため狙いにくい。しかし、連対・複勝圏内の相手馬としては入れておきたい。

単勝1番人気が3倍以上の場合

さすがの単勝1番人気も出現率と連対率は大きく低下しているが、複勝率はなかなか健闘している。単勝1番人気が3倍以上の場合、本来なら消すべきところだが、あえて3連複の軸として入れると面白いかもしれない。もう1頭狙うなら単勝5番人気で、こちらも3連複の軸としては面白い。

単勝1番人気か2番人気を外せないパターン

今までの傾向を分析すると、単勝1番人気が意外と強く、単勝5番人気が次に台頭しているケースが目立っている。では、さらに深くデータを分析した結果、馬券の参考になるデータを見つけたので紹介しよう。

データ抽出条件

  • 中山競馬場
  • 芝2000m
  • 18頭立て
  • 単勝7番人気が28倍以上

この条件に当てはまる直近のレースでは、以下のとおり決着している。

単勝1番人気と2番人気の欄に着目してもらいたい。

この条件に当てはまるレースでは単勝1番人気か2番人気を軸として扱う必要がある。というのも、直近17レース中16レースで、どちらか一方の馬が連対していることが分かるだろう。なお、2009年以降のデータを調べると、どちらか一方が連対する確率が91%にも上る。このレースで、両馬を消した穴狙いの馬券は、購入した瞬間にほぼ紙屑となってしまう。