断層が複数あるケースの傾向

前々回の記事では「上位人気馬に断層があるケース」を紹介し、前回の記事では「下位人気馬に断層があるケース」を紹介した。今回は、「上位人気馬と下位人気馬のどちらにも断層があるケース」を分析していく。

16頭立てに限定して分析する

今までの記事同様、議論を分かりやすくするために、16頭立てに限定して分析していくことにする。なお、断層の定義は以下のとおりだ。

11頭立て以上の断層の定義

オッズ比率が1.8以上

オッズ比率については、以下のページで解説しているのでご覧いただきたい。

単勝3・4番人気間に断層がある場合(再掲)

前々回の記事で、単勝3・4番人気間に断層がある場合のデータを紹介した。今回は復習の意味を込めて、そのデータを再掲する。

まずご覧いただきたいのが、単勝3番人気と4番人気の出現率・連対率・複勝率の乖離だ。この2頭の間で、大きく差が開いていることが分かるはずだ。その全てにおいて、2倍近い差が開いている。

単勝上位人気3頭のうち、1頭が勝つ確率は71.6%にもなる。つまり、単勝3番人気と4番人気に断層があれば、3強レースの様相が強くなることが分かる。

単勝7・8番人気間に断層がある場合(再掲)

前回の記事で、単勝7・8番人気間に断層がある場合のデータを紹介した。また復習の意味を込めて、そのデータを再掲する。

まずご覧いただきたいのが、単勝7番人気と8番人気の出現率・連対率・複勝率の乖離だ。この2頭の間で、大きく差が開いていることが分かるはずだ。その全てにおいて、2倍近い差が開いている。

どちらにも断層があるレースはどうなるのか?

ここからが本題だ。

単勝3・4番人気に断層があり、かつ単勝7・8番人気に断層がある場合、どのようなレース傾向が見られるのか分析していこう。

まず、具体的にどのようなレースが該当しているか見ていこう。以下の単勝オッズは、2023年6月10日の東京第2レースのものだ。

断層を計算してみると

  • 単勝3~4番人気の断層=3.64
  • 単勝7~8番人気の断層=2.68

となっており、どちらにも断層(というより大断層だが)が存在する。

このようなケースは、2009年以降で240レース存在しているが、レース傾向は以下のとおりとなっている。

そう、想像通りの結果だ。

まず単勝1番人気~単勝3番人気の出現率と連対率が著しく上昇している。そして、単勝7番人気と8番人気では連対率や複勝率に大きな差がついていることが分かる。

つまり上位人気馬の断層を見ることで軸馬を絞ることが出来るし、下位人気馬の断層を見ることでヒモ候補を絞ることが出来るということだ。

ところで、先ほどの例にあげたレースはどう決まったかというと

このように決着している。オッズ断層理論を用いていれば、3連単でさえも容易に当てることが出来たはずだ。

-オッズ断層理論, オッズ理論