上位人気馬の断層~3番人気と4番人気~

単勝上位人気馬に断層が見られた場合、そのレースはどのように決着することが多いのだろうか。分析していこう。

断層の定義

断層については、オッズ差オッズ比率をどちらを採用しても良いのだが、一般的にはオッズ比率を採用している書籍やサイトが多い。従って、本サイトでもオッズ比率を元に断層を定義していく。

前回の記事で、断層の定義は出走頭数によって変えるべきだと述べた。今回は議論を簡単にするため、16頭立てに限定してデータを分析していく。

16頭立ての断層の定義

オッズ比率が1.8以上

そして、オッズ比率が1.8以上あるときに、断層があると定義して話を進めていこう。なおオッズ比率については、以下のページで解説しているので、適宜参照していただきたい。

単勝3番人気と単勝4番人気の断層

単勝3番人気と4番人気の間に断層があるレースないレースでは、どのような傾向が見られるだろうか。データを分析して明らかにしていこう。

まず、16頭立てのレースにおいて、単勝3番人気と4番人気には一般的にどれくらいオッズ比率があるものだろうか。それは前回の記事の表を再掲して確認しよう。

16頭立ての「4/3」の部分を確認すると1.4が平均値であることが分かった。

そこで、オッズ比率が
・1.4未満の場合
・1.4~1.8の場合
・1.8~の場合
に分けて分析していく。

16頭立ての平均データ

その前に、16頭立ての単勝人気別データをご覧いただこう。下表は、2009年から2023年7月に至るまでの16頭立ての全レースの平均値である。

この数値が平均値なので、是非頭に入れておいていただきたい。

なお、16頭立てのレースの詳細な分析は以下のページで公開しているので、お時間があればご覧いただければと思う。

オッズ比率が1.4未満のレース

「4/3」の数値が平均値未満のレースはどのような傾向にあるか。下表は単勝人気別の出現状況をまとめたものだ。

さきほどの16頭立ての平均値と比べると、単勝1~3番人気の出現率等が平均値より下回っていることが分かるはずだ。

オッズ比率が1.4以上1.8未満のレース

では続いて、オッズ比率が平均値以上だが断層というまではいかない、というレースだ。

単勝1番人気と2番人気の出現率等が、やや平均を上回る結果となったが、顕著な傾向があるわけではない。

オッズ比率が1.8以上のレース

では断層がある場合はどうなるか見ていただこう。

まずご覧いただきたいのが、単勝3番人気と4番人気の出現率・連対率・複勝率の乖離だ。この2頭の間で、大きく差が開いていることが分かるはずだ。その全てにおいて、2倍近い差が開いている。

単勝上位人気3頭のうち、1頭が勝つ確率は71.6%にもなる。つまり、単勝3番人気と4番人気に断層があれば、3強レースの様相が強くなることが分かる。

オッズ比率が2.5以上の大断層レースは?

では最後に、オッズ比率が2.5以上にもなる大断層がある場合はどうなるだろうか。見ていただこう。

かなり顕著な傾向が出ている。ここでも、単勝3番人気と4番人気の出現率等を比べていただきたい。出現率に至っては5倍以上、連対率は3倍以上、複勝率は3倍以上も離されている。

そしてもっと注目していただきたいのが回収率だ。

単回収率の欄を見ると、大断層の後ろである単勝4~6番人気の回収率が著しく下がっていることが分かる。複勝の回収率についても同様だ。その代わり、大断層前の単勝1~3番人気の回収率が上がっていることが分かるだろう。

つまり、大断層前の人気馬は投資効率が上昇し、大断層後の馬は投資効率が著しく下がる傾向があるのだ。

-オッズ断層理論, オッズ理論