オッズ理論

オッズ分析の基本は「単勝オッズの分析」

各馬の人気度を測る資料として最も分かりやすいのは単勝オッズだろう。単勝オッズの低い馬は強いし、その分出現確率が高いのだ。それを証明するのが、単勝人気別の出現データだ。

単勝人気が強さを測る指標として有効であることを示している。それでは具体的に単勝オッズ分析手法を紹介していこう。

単勝オッズの分析手法

2009年以降の全レースを分析すると、単勝10倍未満の馬が勝ったケースが全体の75%を占めている。また単勝オッズが20倍未満の馬が勝ったケースは全体の90%を占めていることが分かる。

つまり、単勝オッズが20倍未満の馬を分析すれば、レースの傾向は90%程度読み取ることが可能になる。それは「単勝オッズパターン分析」と呼ばれる手法を用いることで実現可能だ。

下表は、「単勝オッズが10倍~20倍未満の馬の個数」と「馬連平均配当」の関係を示すデータだ。これを見る限り、単勝オッズ10倍台の馬が多ければ多いほど、波乱決着になりやすい傾向があることが分かるだろう。

このようなデータをもとに、レースの波乱度を予測し、具体的に単勝何番人気が激走しやすいのか?を分析しているのが「単勝オッズパターン分析」と呼ばれる手法だ。

もちろん、やや手間は掛かってしまうが、全出走馬の単勝オッズを分析することで、より詳細にレース傾向を分析することも可能だ。それが「単勝平均オッズ」という理論だ。この手法は、出走全馬の単勝オッズの平均値を計算することで、どの程度レースが荒れやすいのか?を分析する手法だ。

軸馬をあぶり出す手法

単勝オッズを分析してレースの波乱度が分かったら、次は軸馬の決定だ。投資競馬では確率の低い穴馬を軸にすることは考えずに、出現率の高い人気馬から軸馬を選ぶのが基本だ。そして、単勝1~3番人気のうち1頭の出現率が極めて高くなるパターンを知っておくことで、安定的に馬券を的中させることが可能になる。それが「1強レース」、「2強レース」、「3強レース」という考え方だ。

例えば、投資競馬大学では「1強レース」を以下のように定義している。

1強レースの定義

単勝1番人気と2番人気のオッズ差が4倍以上のレース

この条件に当てはまるレースのデータは以下のとおりだ。

ご覧のとおり、単勝1番人気の複勝率が77.9%という高数値で、単勝1番人気の1強レースとなっている。これは無条件で軸にするべきだろう。このような「1強レース」だけでなく、「2強レース」「3強レース」も同様に分析していくことが可能だ。

「詳しくは以下のページで詳細に解説している。

相手候補馬をあぶり出す手法

軸馬を決めることが出来たら、次は相手候補馬の抽出だ。これは、先ほどの「1強レース」「2強レース」「3強レース」の考え方を拡張することで、実現可能だ。

それが「オッズ断層理論」という考え方だ。

例えば、これは2023年7月2日 中京競馬 第2レースに行われた単勝人気順オッズを見てみよう。

単勝7番人気と8番人気のオッズに注目していただきたい。

  • 単勝7番人気 24.7倍
  • 単勝8番人気 66.2倍

隣り合う人気だが、オッズ差が開いているように感じるはずだ。この「オッズ差」がレース結果にどのような影響を及ぼしているかを分析し、不要な馬をあぶり出す手法が「オッズ断層理論」だ。単勝オッズは強さを表す指標だから、単勝8番人気は単勝7番人気と比較して「結構弱い」ことを示している。つまり、単勝8番人気以降は相手候補には入れる必要がない、という判断を下すことが出来るわけだ。

「オッズ断層理論」では、「オッズ差がどれくらい離れていれば、相手候補に入れる必要がなくなるか?」を分析する理論だとも言うことが出来る。

この「オッズ差」というのは2つの考え方があって、1つ目は引き算をしてオッズの差を算出する方法2つ目はオッズの比率に注目する方法だ。

1つ目の「オッズ差」というのは、引き算をするという簡単な方法で、このレースの場合は「単勝8番人気-単勝7番人気」を計算し「66.2-24.7=41.5」という風に考える方法。このオッズ差がいくらになると、相手候補に入れる必要がなくなるかを考えるのだ。

2つ目の「オッズの比率」というのは、オッズ同士を割り算する方法だ。このレースの場合は「単勝8番人気÷単勝7番人気」を計算し「66.2÷24.7=2.68」という風に考える方法。このオッズ比率がいくらになると、相手候補に入れる必要がなくなるかを考えるのだ。

どちらもメリット・デメリットがあるのだが、当サイトでは「オッズ比率」で考えることを推奨しているのだが、オッズ断層理論については、以下のページで解説している。

複数の馬券種を組み合わせて分析する

このような基礎的な手法でもレース傾向を丸裸にすることが出来るのだから、オッズ理論というのは非常に優秀だ。そして、オッズは単勝オッズだけではない。馬連オッズなどを合わせて分析することで、さらに高度な分析を行うことが可能だ。詳しくは以下のページをご覧いただきたい。

さらに高度な分析手法を紹介!

複数の馬券種のオッズを分析できるようになったところで、さらに高度なテクニックを紹介していこう。それが「オッズ矛盾理論」と呼ばれる手法だ。

例えば、以下の2つの単勝オッズの状態を見ていただきたい。

左はいわゆる「普通の状態」で、右が「矛盾のある状態」だ。右の何が矛盾のある状態
なのか?それは以下の2点で矛盾しているのだ。

  • 単勝1番人気が2.6倍で平均値より高い=単勝1番人気の信頼度が低い
  • 「単勝1番人気と2番人気のオッズ差」が3.9倍も開いている=単勝1番人気の信頼度が高い

この2つは相反する状態であり、競馬ファンも「この単勝1番人気が強いのか弱いのか分からない」いう状態なのだ。このようなレースを分析してみると、回収率が100%を超える馬券がいとも簡単に見つかることが分かっている。それを徹底的に深掘りしたのが「オッズ矛盾理論」なのだ。